訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる

知識豊かで威厳があり美しいレティーシャ・シャリエールは、高潔な貴族の典型的存在だが、婚約者であるディオン・アレンフラール王子が好意を持つ少女を嫉妬し、嫌がらせをしてしまう。彼の婚約を解消した後、レティーシャの唇は上向きになった…全て彼女の計画通りだったのだ。数年前、勉学家のレティーシャは王子との結婚が内戦を引き起こす可能性があることを知り、国を引き裂く可能性があると知る。そのため、彼女は年月をかけて彼との婚約解消を果たすべく精力的に働いてきた。しかし、レティーシャがその場を立ち去る前に、王が倒れたことで数々の記憶が彼女の頭に押し寄せる。彼女は日本という場所が記憶に蘇り、自身が人々を守る看護師として暮らしていたことを思い出す。必要とする者を見捨てることができず、この記憶を使って王に心臓マッサージを行い、蘇生させる。事件が解決した後、レティーシャは田舎に暮らし始め、アルコールと食べ物にふける日々を送るが、政治と義務からの休息は長続きしなかった。次男のクロード・アレンフラール王子の到来が若き貴族に新たな試練の始まりを告げ、レティーシャは贅沢と安らぎの生活を目指し、無類の治癒者としてその名を轟かせていくのだ。