すべての人類を破壊する。それらは再生できない。

1998年。狩野は中学生で、同級生と一緒に休み時間に毎日遊んでいる「マジック：ザ・ギャザリング」というトレーディングカードゲームに夢中だ。その賑やかなグループは、しばしば学業優秀な沢渡に気にされ、学校にそんなゲームを持ってくることを非難される。狩野は、沢渡を自称ライバルと見なし、彼女と学業バトルを繰り広げるが、大抵は敗北してしまう。ある日、狩野はマジックを専門とするカードショップを訪れる。驚いたことに、そこには沢渡がいて、彼女が店内で最強のマジックプレイヤーであることを発見する。この出会いをきっかけに、二人の関係はゆっくりと変化し始め、さまざまなマジックデュエルを通じてお互いをよりよく知るようになる。千年紀の変わり目が近づく中、二人の青春の物語が始まる。